BLUE GIANT(ブルージャイアント)3巻レビュー 聞こえない音同士の共鳴が始まる

さあ、いよいよ3巻のレビュー。

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『BLUE GIANT』3巻レビュー(ネタバレ含む)

3巻では、主に大の師匠である由井とのレッスンが描かれる。

ストーリーは大の文化祭での演奏の大成功から一度は失敗したバンドでの演奏への再挑戦へと進んでいく。

共鳴を始める大の演奏

1巻ではジャズという音楽ジャンルの難しさや、なかなか周囲に理解を得られていない様子が多く語られていた。

歌詞がないことも多く、Aメロ、Bメロ、サビなどのわかりやすい展開がないこともあるジャズは確かにわかりづらい。

僕自身音楽は好きだけれど、ジャズを聴くときは決まって音楽に集中できる時だ。深夜車を運転している最中や、家族が寝静まった後、リビングで1人で酒を飲んでいる時だ。

それ以外の時はやはりわかりやすいポップスやロックを聴くことが多い。聴き流してもそれなりに楽しめるからだ。

でも、ジャズは違う。神経を研ぎ澄まし、一音一音、そしてその旋律に集中しないとのめり込めないのだ。

3巻では、大の演奏が周囲を動かしていく様子が描かれる。

まずは文化祭での演奏。

大トリのロックバンドの前座の位置に演奏した大だったが、その音は会場の生徒達を瞬く間に魅了していく。

そして、最後にはピアノを弾く音楽教師・黒木を迎えての校歌演奏。

会場中が一丸となり、校歌の大合唱が始まるシーンは鳥肌が立つ。

それまで音楽教師の黒木の授業は退屈で生徒からの評判もあまり良くなかったようだが、文化祭での演奏を機に彼女への生徒達の評価も一変する。

今まで大と張り合い、ジャズや彼のことをバカにしていたロックバンドのメンバーも、演奏を聴いたことで、自分達の出演を取りやめる。

音の聞こえない演奏が、周囲と共鳴を始め、光の当たらなかった場所を照らし始めるのだ。

初めての作曲

また3巻では18歳になることを機に、大が初めての作曲にチャレンジする。

誕生日を祝う曲、想いを寄せる三輪のための曲を作ろうとするが、なかなかうまくいかない。

そんな時、土手で演奏する大をたまに訪れる本村が飼っていたバーナムという犬が車に轢かれて死んでしまう。

大は『バーナムラブ』という曲を作り、本村に聴かせる。

本村は目をつぶり、大の演奏に涙する。

そして、最後には以前大失敗したバンド演奏への再挑戦が始まるところで3巻は幕を閉じる。

大自身が1人の演奏家として成長し、彼とジャズという音楽が周囲に与える影響が大きくなってきたのを感じさせながら、物語は4巻へと続いていく。

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