BLUE GIANT(ブルージャイアント)1巻レビュー 音が聞こえないからこそ心に響く青春音楽漫画

久々に感動する素晴らしい漫画に出会った。

作者は石塚真一。

そして、漫画のタイトルは『BLUE GIANT』。

この作者は『岳』が大好きだったので、『岳』終了後に連載が始まった『BLUE GIANT』はずっと気になっていた。

2016年に連載も終了し、コミックスも全巻発売され、ちょうど時間もできたし、ということでkindleで全巻一気読みをしてみた。

この感動は記録に残しておくべきだと思うので、長くはなるけれど、全巻レビューしていきたいと思う。

『BLUE GIANT』あらすじと青春音楽漫画

主人公は仙台市に住む高校生の宮本大。

バスケ部だが、中学生の時にジャズに魅了されて以来、毎日1人で川の土手でテナーサックスの練習に励んでいる。

目指すのは『世界一のジャズプレーヤー』。

そんな彼が様々な人と出会いを経て、高校卒業後に上京してプロを目指す物語が描かれる。

簡単に言えば、これは青春ジャズ漫画だ。

今まで特に意識して読んできたわけではないけれど、僕はたぶん青春音楽漫画が好きだ。

*僕はこの作者の『花田少年史』も大好きだった。

*2017年7月現在『BLUE GIANT』は映像化はされてないけれど、ほぼ間違いなく映画化されるだろう。

けれど、僕はどの作品も映像化されたものよりも原作の方が好きだ。

きっと青春音楽漫画は音が聞こえてしまってはダメなのだ。

絵から音や熱を想像しながら楽しむのがこの類の漫画の醍醐味なのだろう。

それは時に実際の音よりも熱い感動を呼び起こす。

『BLUE GIANT』もそういった漫画だと思う。

この先映像化されることがあったとしても、原作を超えることはないだろう。

音が聞こえてしまうからだ。

『BLUE GIANT』1巻レビュー(ネタバレ含む)

だいぶ前置きが長くなったけれど、1巻をレビューしよう。

この巻では、主人公の大とジャズとの出会いから、日々の孤独なテナーサックスの練習、そして失敗に終わった初ライブまでが描かれる。

1巻にこの漫画の魅力の1つである『漫画から音が響いてくる』表現が発揮されている場面がある。

大と親友の光明との別れだ。

光明は大と同じバスケ部で、大が試合でメンバー交代させられそうになった時に、「大を交代させるなら自分も試合からおりる」と監督に詰め寄ったこともある。

そんな光明だが、父親の仕事の失敗で仙台から九州に引っ越すことになる。

大は彼の引越しを阻止しようと父親に掛け合って自分の家に一緒に住ませようとするが、結局光明は引っ越すことになってしまう。

大は光明のために送別会をし、そこサックスを吹く。

それまで引越しに対して若干の後悔を見せながらも、気丈に振舞っていた光明だったが、大の演奏が始まり、音に引き込まれ、最後に光明は号泣する。

その後、大は初めてのライブを経験し、周囲のバンドとの調和が取れずに失敗をする。

ただ、最後に『自分独自の音』に気づいたところで物語は2巻へと続いていく。

2巻のレビューはコチラ↓

BLUE GIANT(ブルージャイアント)2巻レビュー 物語と主人公に重層的な魅力を与えるサイドストーリー
1巻のレビューに引き続き、2巻のレビューをしていく。 1巻のレビューはコチラ↓ 『BLUE GIANT』2巻レビュー(ネタバレ含む) 2巻では、主人公大の三澤舞(同じ高校の水泳部の長身女子)への恋心、彼のサ

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