小学校選びは意外と大変なライフイベント!

小学校に入学して3カ月。

おかげさまで我が家の双子は楽しく小学校に通っている。

ただ、今思い返してみれば、小学校選びは結構大きなライフイベントだった(子どもが生まれた当初はそんなこと考えもしなかったけれど)。

入園や進学を機に引っ越ししてマイホームを建てる家族もいれば、両親と同居を始めるという家族もいる。転職をする人だっている。

入園や進学は結婚や出産と並ぶくらいその後の人生に大きな影響を与えるライフイベントなのだ。

我が家も例に漏れず、双子の小学校入学に関しては結構すったもんだあったのでその話をしようと思う。

まずはどの小学校に入学させるかで1年間ほど妻と悩んだ。

迷った学校はこんな4種類。

  1. A校(全校生徒数約700人の大規模校ー保育園の友達と同じ学校ー)
  2. B校(全校生徒数約700人の大規模校ー保育園の友達とは違う学校ー)
  3. C校(全校生徒数約200人の中規模校ー生徒の全体的な学力が割と高めー)
  4. D校(全校生徒数約20人の極小規模校ー僕の母校ー)

私立と公立で迷ったり、私立の中でもどの学校が良いか迷うというのは比較的多い悩みだろう。

けれど、我が家に私立という選択肢はまるでなかった。周りに私立の小学校がなかったからだ。

私立が選択肢になければ、普通は住んでいる学区の小学校に行く家庭が多く、小学校選びで迷うことはあまりないだろう。

でも、我が家は迷いに迷った。

なぜそんなに迷ったのか。まずはその理由を説明しておこう。

小学校選びに迷った理由

我が家が小学校選びに迷った理由は次の3つ。

  1. 小学校入学を機に「実家に帰ってこないか」と親から言われた
  2. マンションがある学区と通っていた保育園があった学区が違っていた
  3. マンションから学区内の学校まで死ぬほど遠かった

1つ1つの理由についてもう少し詳しく話しておく。

小学校入学を機に「実家に帰ってこないか」と親から言われた

小学校選びを始めた当時僕は自分の実家から車で1時間ほどの場所にマンションを借りて住んでいた。実家は父と祖母の2人暮らし。食事は祖母が作っていて、その他の家事は2人で分担していた。祖母はまだボケてはいないけれど、耳も遠く足腰も悪い。僕と妻に生活のサポートを頼みたくなる気持ちが出てくるのは当然だろう。

ちなみに僕は長男で唯一のきょうだいの妹は既に結婚し、実家から遠く離れたところにマイホームを建てていた。

というわけで、夏頃から父にこんなことを言われることが多くなった。

父「小学校はどうするんだ?(できれば帰ってきてほしい)」

父「こっちは先生が1人1人丁寧に指導してくれるみたいだぞ。先輩後輩の仲も良いみたいだし(だから帰ってきてほしい)」

父「まあ、最終的にどこにするかは任せるからしっかり考えて決めなさい(でも帰ってほしい)」

実家に帰ることになれば、通うことになるのは「D校(全校生徒数約20人の極小規模校)」になった。

マンションがある学区と通っていた保育園があった学区が違っていた

今思えば、我が家は保育園選びをかなり適当にしてしまった。

いくつか園を見て回ったり、運動会に見学に行ったりはしたのだけれど、結局は子供達と同じ年の親戚の子が通うことになっていた保育園だった。

「迎えに行けない時はどっちかが代わりに行けばいいし、家で子供を預かり合うこともできることもできるから一緒のところに通わせない?」と親戚に提案されたのが理由だ。

子供の面倒を見るのが僕と妻しかいなかったし、僕は出張で家を空けることが多かったので、我が家はマンションから車で15分ほどのところにある親戚と同じ保育園に通うことにした。

目立った特徴もない保育園だったが、その普通さが心地よく、先生にも恵まれた。

保育園自体には満足していたが、入園前に親戚に提案された「迎えに行けない時はどっちかが代わりに行けばいいし、家で子供を預かり合うこともできる」ことは一度も実施されないまま終わった。

今から入園をやり直すとしたら、確実に住んでいたところの近くの保育園を選ぶだろうが、保育園生活に対しては全く後悔していないし、出会った全ての人に感謝をしている(ただ、さすがに遠かったので毎日の送迎はかなり大変だったけど)。

子供も妻も保育園でたくさんの友達ができていたので、その付き合いを小学校に入ってからも続けていくのであれば、「A校(全校生徒数約700人の大規模校ー保育園の友達と同じ学校ー)」に通うことになった。

マンションから学区内の学校まで死ぬほど遠かった

住んでいたマンションも当然とある小学校の学区内にはあった。

ただその小学校には死ぬほど距離があった。

小学1年生の足だと歩いて1時間はかかる距離だ。

しかも学校まではかなり急な坂道で冬には雪が積もり、行きも帰りも通学はかなり大変そうだった。近所の小学生の親達は交替で車を出し、送迎をしているようだった。

小学校選びスタート

そんな状況の中我が家は秋頃から小学校選びを始めた。

既に体験入学や運動会への参加も始まり、妻と僕は結構焦っていた。

一応体験入学や運動会は、住んでいたマンションの学区の学校に行ったものの「やっぱり遠くて通うのは難しいよね」ということで、僕たちはまずは家探しから始めることにした。

第一候補はC校だったが…

当時住んでいたマンションが2DKで既にかなり手狭だったので、我が家はまずは住む家を探すことにした。

ちなみにこの時点での小学校の第一候補は「C校(全校生徒数約200人の中規模校ー生徒の全体的な学力が割と高めー)」だった。

1学年1クラスで約20~30人。僕自身が同規模の小学校出身だったということもあるが、経験上そのくらいの人数であれば、何事にも主体的に関わらなければならない環境なんだろうなと予想していた。

授業も委員会活動もいろいろな学校行事も、傍観者の立場で6年間を過ごすには生徒数が少なすぎる。どこかしらで責任のある立場を任され、それによって子供達も成長するのではないかと考えていたのだ。

あと地域のいろいろな行事でもC校の生徒達がクラス単位で参加し、なんとなく「まとまりがあって楽しそうだし、親子と先生の仲も良さそうだ」とも感じていた。

というわけで、C校の近くに新たな住居を探した。

条件はこんな感じ。

●3LDKくらいの賃貸

●駐車場2台付

●不快ではない程度に新しい

●学校にそこそこ近い

そんな条件で地元の不動産屋を何件か回ってみたが、残念ながら該当する物件はまるでなし。

「待てば出てきますか?」と聞いてみたけれど、その見込もないようだった。C校は旧市街地にあり、そこではほとんど賃貸物件がなく、新居が立つこともあまりなく、昔からその地域に住んでいる人がほとんどのことだった。

次の候補はA校!やっぱり友達が多い方が良い!

次に我が家は「A校(全校生徒数約700人の大規模校ー保育園の友達と同じ学校ー)」の近くに物件を探した。

前にも書いたように子供達も妻も保育園には友達が多かったので、できれば知り合いが多い小学校に入った方がいろいろと安心じゃないかと考えたのだ。

けれど、A校の近くにも良い物件がなかった。正直なところ条件に該当する物件はあるにはあったのだけれど、この頃になると物件を見る目が肥えていたので、なかなか納得できるものには出会えなかった。

というわけで、A校は一旦保留とすることにした。

ここでD校急浮上!家族・親族から実家に帰るよう猛プッシュが!

どこで聞きつけたのか僕らが小学校選びをしていることを知った父親がある日僕に電話をかけてきた。

父「こっちに帰ってくるつもりはないのか?」

少し怒った口調だったと記憶しているので、小学校選びをしているにも関わらず、実家に帰るという話がまるで出てこないことに焦りを感じていたのだろう。あと当時祖母が家事をしている間に台所で転んでしまい、一時寝たきりになってしまっていたということもある。

小学校に入学してしまえば、基本的には6年間は実家に帰ることはない。

そんな状況に父なりに焦りを感じていたのだろう。

実家に帰ることになれば、通うのはD校。全校生徒約20人。しかも新小学1年生は我が家の双子を入れて3人。つまり、双子以外に1人新入生がいるだけだった。

 

さて、どうしよう…。

 

妻と僕はさんざん話し合った。

僕の父親や家族が置かれた辛い状況もよくわかった。でも、実家に帰るとなると今の仕事を辞めることにもなり、それも結構リスクだった。

しかも、同級生が1人というD校の状況も僕らを大いに悩ませた。

僕らが実家に戻ることを望む叔母や叔父はさんざん田舎の良さや極小規模の学校の良さについてさんざんアピールしてきた。知り合いを頼って実家の近くに安価なアパートを見つけてくれる親戚まで現れた…。

「そんなに小規模校が良いなら(叔父や叔母が)自分の孫達を小さな学校に通わせれば良いのに」と正直なところかなり腹が立った。

腹を立てているだけでは話が前に進まないので、妻と僕はD校のような極小規模の学校のメリットとデメリットについて話し合った。

メリットもデメリットも要は「人数の少なさ」に起因するもので、「人数の少なさ」をどうとらえるかがポイントだった。

【メリット】

  1. 少人数指導
  2. 先輩後輩の仲が良い
  3. 地域との関わりが密

【デメリット】

  1. 競争がない
  2. 多人数で行うスポーツができない
  3. 友人関係をこじらせた場合逃げ場がない

挙げればキリがないが、話し合ったメリットは大体こんな感じだった。

最終的に、僕はD校を選ばず、このタイミングでは実家には帰らないことを選択した。保育園に通っていた時の子供達の様子を見て決めた。

のんびり屋の息子が頑張ろうという気持ちになっていたのは、友達から刺激を受けた時だったし、息子は女の子同士のいわゆる女子っぽい付き合い方や遊びをとても好んでいた。

我が家の双子以外のD校への新入生は男の子だった。女の子同士の付き合いは先輩後輩の間に作ることも可能だろうが、それでも同じ学年に同性の友達がずっといないという状況は気の毒に思えた。

D校を選ばなかったことに父親は少なからず落胆していたけれど、納得はしてくれた。

ちなみにD校は結局新入生が1人になってしまったため、その学年から複式学級になったようだ。複式学級というと「小規模校がとるやむを得ない手段」のように言われることが多いが、僕はそう思わない。複式学級の中には「先輩が後輩を教える」という状況が自ずと生まれるし、それは教育のあるべき姿だと思うからだ。

最終決定はB校!

最終的に我が家はD校に子供達を入学させることにした。

全校生徒数約700人で、今まで住んでいたところとも保育園とも学区は違ったので知り合いがほぼいない学校だった。

家はB校から歩いて25分ほどのところに3LDKの一戸建てを借りることにした。想定していた予算よりもかなり高い物件だったが、とても広くてきれいで妻も僕も一目見て気に入ってしまった。

不動産屋も「普通はご案内する時に一応物件のデメリットも伝えるんですが、この物件に関してはそれが全くありません」と太鼓判を押してくれたし、実際住んでみてもその通りだった(冬のお風呂が寒いくらいが問題かな…)。

D校に通い始めて3カ月が経ったが、今のところ特に大きな不満はない。それどころか、妻も僕もあまり大きな学校の出身ではないので、大規模校ならではの特徴に驚いたり、感動することの方が多い(この点についてはまた書きたくなったら書こう)。

親子ともに、クラスのレクリエーションや地域行事を通してだんだんと知り合いも増えてきている。中にはモンスターペアレンツのような人や困った子供もいるようだけれど、そんなのどこの学校にもいるだろうからあまり気にしてはいない。

小学校選びのコツ

ここまで長々と書いてきたけれど、最後に小学校選びのコツをまとめておこうと思う。

選ぶにあたって周囲の意見(特にその学校に通っている親からの意見)も結構聞いたが、正直あまり役には立たなかった。

「親の意見=自分の子供が所属しているクラスに対する意見」になりがちで、それが小学校全体への正しい評価であることは稀だと思う。だから「あの学校は●●らしいよ」という話を聞いたとしても、そんなものは自分の子供がどういうクラスがどういうクラスになるかで大きく違ってくる。

小学校選びのコツ、それは小学校ではなく地域を選ぶということだ。

小学生になると様々な地域行事への参加が多くなるし、そこで人間関係ができていくことも多い。また周囲の環境も大切だ。友達とうまくいかなくなったら、付き合う友達を帰ればいいけれど、住む場所はそんなに頻繁には変えられない。

我が家は近所に公園と図書館がある場所を選んだ。公園や図書館では同じ学校の生徒に頻繁に会うので、そのうち自分達で公園や図書館に出かけていって勝手に友達と遊ぶようになってくるだろう。

最後は、何が起きても周囲のせいにしないこと。

これはコツというよりも、将来に向けて胸に刻んでおかなければならないことだ。

大切なのはどういう小学校に通うかということよりも、そこでどんな時間を自分が過ごすかということだ。

これから困った問題にもたくさんぶつかるだろうけど、親子ともどもそれを周囲のせいにはしないで、協力しながら主体的に解決をしていきたい。

コメント