これからは『若いうちは田舎で働き、老後は都会でハイテクライフ』が最強だと思う

企業選び

『若いうちは都会で働き、老後は田舎でスローライフ!』

 

このイメージは、近年幸せなライフプランの典型とされている(最近は老後を海外で過ごすという流れも出てきてはいるけれど、依然老後の田舎暮らしを推奨するWEBサイトや雑誌は多い)。

 

都会は会社の数も多く、やりたい仕事に就ける可能性も田舎よりは高い。

最低時給や平均年収だって田舎とは比べ物にならないだろう。

それに、都会には娯楽もたくさんあるから若者が遊ぶのにも困らない。

でも、年を取ってくると、そんな都会の喧騒に疲れたり、嫌気がさしてくることもある。そして、空気の澄んだ田舎の広々とした家で、小さな喜びに囲まれながらゆっくりと暮らすことに憧れる。

 

だから、若いうちは都会で働き、年を取ったら田舎に引っ込んで静かな場所でゆっくりと暮らしたい―。

 

たしかに文章にすると「若い時は都会で老後は田舎」というライフプランは、一見筋が通っているようにも思える。

でも、僕はずっと「本当にそうだろうか」とぼんやり疑問に思っていた。

本当に『若いうちは都会で働き、老後は田舎でスローライフ』が幸せなのだろうかと―。

 

というわけで、今回は『若いうちは都会で働き、老後は田舎でスローライフ』よりも、『若いうちは田舎で働き、老後は都会でハイテクライフ』が最強なんじゃないかという話をしたいと思う。

 

まずは僕自身の話をしておこう。

僕は人口3,500人ほどのクソ田舎で生まれた(現在は人口1,300人くらいまでに激減中!)

高校卒業までは実家暮らし。

大学入学とともに東京に引っ越し、5年間暮らした。

その後は人口200,000人ほどの地方都市で仕事をしている。

子どもは3人(女男男)。

残念なことに妻は1人だけ。

今回の話は、クソ田舎⇒東京⇒まあまあ田舎と転がりながら生活する中で自ら感じたことや、出会った人から得た情報を元にして書いていきたいと思う。

全てが僕というフィルターを通して書かれた戯言の集合体なので、気に入らなければそのまま無視していただきたい。

若者が田舎で働くべき5つの理由

『若いうちは田舎で働き、老後は都会でハイテクライフ』を語るにあたって、まずは若いうちは田舎で働くべき理由について話したいと思う。

地方にだって仕事はある!むしろ溢れている!

統計情報とか見たわけじゃなく、全くの勘で話をしてしまって申し訳ないのだけれど、若者が地方で働かない理由でよくあるのは「仕事がない」というものじゃないだろうか。

「本当は地方で働きたい。でも、仕事がないのだ」と。

でも、これは間違いだ。

地方に仕事はある。

正確に言えば、「地方では昔からあったような仕事はなくなりつつあるけれど、新しく仕事を創り出すことが可能」のが田舎だ。

例えば、僕の地元では『地域おこし協力隊』がとてもうまく機能していて、昔はなかったビジネスを見事に成立させている。

例えばこんな感じだ。

  • 特産品の販売
  • 観光+農業体験でマネタイズ
  • 高齢者宅を訪問して買い物やいろんな生活の手助け
  • ゲストハウスやシェアハウスの経営
  • カフェの経営
  • フリーランス(WEB制作、フリーライター、SE等)

どれもそんなに目新しいものではないかもしれないし、ガッツリ稼げる類のものでもない。

でも、こういった仕事を0から生み出して運営する機会というのはなかなか得られるものではない。

そして、仕事を創り出す経験というのは、年を取ってからよりも若いうちにやっておく方が2億%良い。

まだまだうまくいくのはこれからなのかもしれないけれど、イケダハヤト氏を中心に作られた高知の嶺北地方のコミュニティ、そしてそこから他の地方への展開にも大きな可能性を感じる。

いや、もしかしたらまだ可能性は感じられないくらい大変なフェーズなのかもしれないけれど、とにかく皆楽しそうなのだ。

今まで地方を作ってきた人々が高齢化し、自治体の維持は難しくなっていくのだろう。

でも、別の側面から見れば、地方は一旦更地に戻るのだ。

そして、その更地は若者にとってはフロンティアだ。

地方の人手不足は若者にとってプラスになる

前項の「地方にだって仕事はある!むしろ溢れている!」に対して、「仕事なんて都会にもいっぱいあるよ」という反論もあるかもしれない。

ごもっともだ。

当たり前だけど、仕事は地方よりも都会にたくさん存在する。

でも、地方が都会と違うところは、地方は人がいないのに仕事がたくさんある点だ。

人がいないのに仕事がある状態は、若者にとって3つの点でプラスになると思う。

まず1つ目。

人がいないのに仕事があると、周囲から頼られまくる。

頼られるからたくさんの仕事を任されるし、いろんなことを経験できる。

「あんちゃん、これも頼むよ。いやー、これもやってくれるとありがてぇな」と若者は引く手あまた。

大人気だ。

人間の器は、若い頃に柔らかくしておかないと、年を取ってから広がっていかないのだ。

だから、当然大変さや苦労もあるだろうけれど、若いうちには病気にならない程度に、頼まれる仕事は引き受けた方が良い。

2つ目。

人がいないのに仕事があると自ずと周囲から頼られ、頼られると感謝されることも多い。

若いうちに、自分のサービスに対して誰かから直接反応をもらうことは、継続的に「なんのために働くのか」を考えるうえでもとても大切なことだ。

最後に3つ目。

人がいない中で仕事をすると目立つ。

目立てば周囲から注目される。

長い人生の中では働きながら自分というブランドを確立させていく中で、注目されることも、注目されるように行動していくことも大切だ。

勿論、都会でも目立つことはできるし、都会で目立つことのインパクトは地方の比ではないけれど、同じく競争の激しさも比ではない。

だから、仕事を通して目立って長期的に自分自身をブランディングしていくのは、地方の方がやりやすいんじゃないかと思う。

生活コストが安いから失敗ができる

前項の「地方の人手不足は若者にとってプラスになる」に対して、「都会だって人手不足だよ」とか「都会で働いてるからこそのプラスもあるんじゃないの?このクソッタレ」という反論もあるかもしれない。

ごもっともだ。

でも、地方の「生活コストの安さ」は大きなメリットだ。

なぜメリットになるかというと、生活コストが安く済むことは失敗のリカバリーを容易にすることに繋がるからだ。

都会でビジネスを起こして失敗したら、高い家賃や生活費をどうにか工面しながら、失敗から立ち直らなければならない。

都会は固定費が高い。

一方、田舎は固定費が圧倒的に安い。

いざとなれば、地域の繋がりで家をタダで借りたり、食べ物を恵んでもらったりすることも可能だ(実際僕の地元では若者にタダで空き家を提供したり、ご近所で食べ物をお裾分けし合ったりということが頻繁にある)。

お金はないけど、何かに挑戦したいという若者にとって、都会にはないけれど地方にはまだ残っている泥臭くもあたたかい人付き合いというのは必ずプラスになる

田舎はもうダメかもしれないというくらい課題満載だからこそ可能性がある

前項の「生活コストが安いから失敗ができる」に対して、「需要がないからコストが安いんじゃないの?地方なんて結局誰も必要としてねーんだよ」という反論もあるかもしれない。

ごもっともだ。

でも、地方には需要はないかもしれないけれど、課題は腐るほどある。

「結局どう足掻いても田舎はダメなんじゃないの?」と思えるほど地方には課題が山積している。

 

これは僕の持論なのだけれど、「全ての仕事は課題解決である」べきだと思っている。

情報を知りたい人の答えがあるからこそ、ブログは誰かに読まれ、アフィリエイトという仕事も成り立つ。

24時間好きな時に食べ物や日用品を買いたいと思う人がいるからこそコンビニエンスストアは日本中にたくさんある。

そういうのと同じで、地方には高齢化や少子化、過疎化等の課題が満載だ。

課題が満載だということはニーズがあるということ

困ってる人がたくさんいるということだ。

だから、地方の課題を解決していくことは必ず社会貢献やビジネスに繋がる

田舎はもうダメかもしれないから絶対に変わらなきゃいけない

前項の「田舎はもうダメかもしれないというくらい課題満載だからこそ可能性がある」に対して、「都会にだって課題はあるんだよ!むしろ人が多い分課題は多いだろ?」という反論もあるかもしれない。

ごもっともだ。

でも、田舎はもうダメかもしれないから絶対に変わらなきゃいけないのだ。

変わらなきゃいけないのに、今のままで良いと思っている人が多すぎるから田舎なのだ。

だから、最後は1人の田舎出身者から若者へのお願いだ。

僕自身は若者が田舎で働くことには十分メリットはあると思っている。

大学を卒業した時に東京で働くことも考えたのだけれど、今では田舎で働くことを選択して良かったと思っている。

もしこのエントリーを読んで、少しでも興味をもった人がいたら、是非田舎で働くことにチャレンジしてみてほしい。

老後は都会でハイテクライフを勧める理由

ここまで若いうちは田舎で働いた方が良いと思う理由について書いてきたけれど、最後になぜ「老後は都会でハイテクライフ」が良いのかを書きたいと思う。

これは巷に溢れる「老後は田舎でスローライフ」とは対極に位置する考え方だと思う。

でも、正直なところ、老人にとって老後を田舎で過ごすことは結構きついと思う。

まず歩いていける距離に店がないことも多いし、公共交通機関が発達していないことも多い。いつでも気軽に病院に行けないこともあるだろう。体の自由が利かなくなる老人にとってこれはまさに致命的だ。

もしかしたら、テクノロジーの発達がこういったデメリットを解消してくれる日がくるのかもしれない。

今よりももっとWEBを通してなんでも手に入る時代になるかもしれないし、遠隔地からも良い医療が受けられるようになるかもしれない。

でも、やはり人が少なく、コミュニティ形成が難しい田舎では、老人が老後を過ごすのはとても寂しいと思う。

だから、老後はそれなりにインフラも整備されていて、人もコミュニティの数も多い都会で暮らすことが幸せなんじゃないかな、と思う(というふうに、周りで友達がバタバタ亡くなっていって1人残された高齢の祖母を見て思った…)。

コメント

  1. みつお より:

    すごくおもしろい記事、読ませて頂きました。同じ30代である点、企業でめちゃくちゃに仕事した点も同じで、その後に感じる喪失感のようなものも同じ。
    同じ尽くしで思わずメール差し上げました。

    僕も日本の財閥系大企業をやめ、九州ローカルに30才で移住したのですが、この記事にあるとおり、田舎はほんとにチャンス満載です。しかも若いうちにしかチャレンジしづらいとこでもあります。
    ただ、貴殿のタイトルとおり、やりたいことがないと本当に厳しいです。

    私の視点と貴殿の視点を比べてみたいのでSkypeかなにかで是非お話をしてみたいです。
    私自身の紹介はこちらの田舎での事業挑戦ブログを名刺かわりに使ってます。

    http://local-life-in-aso.kyushu-local-travel.com

    • Hide Akimori より:

      みつお様はじめまして!
      記事を読んでいただき、ありがとうございました!
      そして、楽しそうな話もありがとうございます(最近ログインをしていなかったもので返信が遅れてしまい、申し訳ありませんでした)。
      もしよろしければ是非一度お話ししましょう!